マタタビと亜高山
(8.Z.2012)
参加者:タイヤキ




eichanさんから、とあるカミキリの情報を頂きました。

どうも今週末が限界らしい!

というわけで、突発的に、しかも土曜に集中講義で実質休みが日曜しかない状況で行ってきましたw


今回もいつも通り前日夜発。


11時半ごろ現地付近に到着。

ここに来るまでの天気は曇り時々雨。
予報だと明日も曇り時々雨らしい・・・(´・ω・`)
さらに言うと気温も若干低め。

まさか・・・今回も・・・?


なんとか虫採りが出来る天気になることを祈って、

就寝。






朝は4時半ごろに目が覚めました。

佐渡遠征のときに買った枕のおかげで最近めっちゃよく寝られる!\(^0^)/

しかし、外は雨・・・orz


ちなみに奥まで入ってきているのでポイントまではあまり距離がありません。
だから二度寝!笑
6時前に目が覚めたけど、めっちゃ変な夢見たw
そして雨が止んだ!\(^0^)/


車の近くのニシキウツギを見てみると、ホソガタヒメハナが来ていました。




ホソガタヒメハナカミキリ Pidonia (Pidonia) semiobscura PIC, 1901


とりあえずピド(ヒメハナカミキリ属)はいるらしい。


朝食を食べて、いざポイントへ。


そういやまだ何が目的か言ってなかったな・・・。
タイトルにマタタビってあるからだいたい想像つくと思うけど、

ニセハムシハナカミキリです。

この時期にマタタビの花に来る小さなカミキリ。
まだ採ったことないんだよね。ちなみに採ったところでハムシと間違えて逃がさないか不安w

先週末(30日)にはeichanさんとびおすけさんがこの場所でニセハムシハナを採集されています。


ニセハムシハナは早朝と夕方に訪花する虫らしいので、
こんな朝早くからでも狙うことが出来ます。
てか今日の天気なら一日中狙えるかも笑


林縁や林内にマタタビがあるので、それらを見ていきます。
花の状態は株によってバラバラですが、散りかけのものが多かったです。
それでもまだ状態の良いものもいくらかあり、それらを集中的に掬っていくことに。


花が多い部分を掬っていきますが、ニセハムシハナは入らずピドニアが数匹入るくらい。
やっぱ気温低いのが影響してるんかな・・・?(´・ω・`)


そんな中、一際大きなマタタビの木を発見。





花もまだ咲いていました。
このすぐそばにも同じくらいの大きさの株がもう一つあり、期待が膨らみます。


早速掬ってみると、これまでのマタタビよりはピドニアが多く入ります。
けどニセハムシハナの姿は無い・・・。


このマタタビの隣には、よくピドニアの集まる緑色の小さな花をつける樹木が。





名前は分からん・・・。


もしかして、虫が集まる花があれば、マタタビじゃなくてそっちの方が採れるんじゃ・・・?

そう思い掬ってみると、無数のピドニアと一緒に黒っぽくてずんぐりした甲虫が。




ニセハムシハナカミキリ Lemula japonica TAMANUKI, 1938


これ、ニセハムシハナだよね・・・?
ぶっちゃけ確証が持てないから素直に喜べないっていう笑
体色もチョコレート色ってよく聞くけど、なんか緑っぽいし・・・。


とりあえずこいつがニセハムシハナということにしとこう!

よっしゃ!w


その後時間をおいて再びこの緑色の花を掬うと・・・





2頭目!\(゜∀゜)/


まじか!この花すごいな!
他の場所でもマタタビ以外に何か花があれば、そっち掬った方が採れるんかな?






もう少し掬いたかったのですが、そろそろ他のカミキリも動きかける時間。
さらには雨が降ってきたので、車へ退避。


マタタビ掬いはまた夕方やることにして、今度はナナカマドを掬いに行きます。


ナナカマドはここよりもっと標高の高いところで咲いているはずなので、さらに奥の亜高山帯へ。


どんどん標高を上げて行くと、雲の中へ入ってしまいました。

大丈夫かこれ・・・?


目的の道の入口に着いたときも、雲の中でがっすがす(´Д`)
とりあえず歩いてみることに。


ナナカマドは多くありますが、花をつけていない株が圧倒的に多いです。


何とか咲いている株を発見。





満開というわけじゃなさそうだけど、掬うと
ニセフタオビ、オヤマ、ホソガタ、ムネアカヨコモン、カクムネ系
などのピドニアがちらほら。




オヤマヒメハナカミキリ Pidonia (Paleopidonia) oyamae (OYAMA, 1908)


でも本来ならもっと来てていいはず・・・。
こういうときってどこで休んでるんだろ?
亜高山帯だし、ツカモトイみたく針葉樹の幼木の枝にいたりしないかな?


一応シラビソ?の葉をゆすってみると、まずはオヤマが。

さらに掬うと、今度はニッコウヒメハナ!




ニッコウヒメハナカミキリ Pidonia (Pidonia) limbaticollis limbaticollis PIC, 1902


どうやら予想は当たっていたらしい!
しかし、後は続きませんでした。
まあ色々と条件があるんだろう。


この後は標高を下げたりして良いナナカマドが無いか探しましたが、成果はあまり出ず・・・(´・ω・`)
ですが、移動途中にキツネを見ることが出来ました。





両方から車が来ているのにどかずに座り続けるキツネw
おかげでこうやって写真も撮れたんだけどね笑
向こうの車から人が出てきてやっとどいてくれました。
人慣れ(車慣れ?)してるのか・・・?






時間も昼前になり、だいぶ気温も上がってきたようなので、
今度はアラメハナを探してみることに。

雨が降ったりやんだりの天気なので、採れない可能性の方が大きいように感じますが・・・。


こんなとこを歩いていきます。





こういう立ち枯れにいるんだろうか・・・?





もっと樹皮ついてていいんかな?


3時間ほど歩き回りましたが、結局アラメは見つからず・・・(´・ω・`)
まいいや来年だ来年!
来年はぜってー採ってやるからな!覚悟しとけよ!笑






その後は再びナナカマド掬いへ。

午前中に行った場所で掬うと、ピドニアに混じって見覚えのあるカミキリが。





あら?
ニセハムシハナさんですよね?
ここ、マタタビ見当たらないんだけど・・・笑


吹き上がってくるほど開けてる場所でもないし、近くにマタタビがあったのか?
それとも意外と飛翔力あったり・・・しないよねw


高標高地だからかなのか、大きさは下のより若干小さ目。


何故かさらに1頭追加できました・・・。
しかし他の春に出るなんたらニセハムシハナとはだいぶ違うな。
エリトラに毛が無くて薄っぺらい感じで、よりハムシっぽいというか・・・。






さて、時間はもう3時前。
そろそろ下のマタタビにもニセハムシハナが来ているはず。
最後にマタタビを掬って帰ることに。


下のポイントに車を走らせていると、なんかめちゃくちゃ咲き具合の良いナナカマドが笑

ちょうど近くに駐車スペースもあったため、掬ってみることに。


こんなのです。





これはベストな状態な気がする!
期待を込めて掬うと、網の中には無数のドリス(カラカネハナ)とピドニアが。

そしてその中に、高標高地の虫らしい名前の付いたあのハナカミキリが・・・!




クモマハナカミキリ Evodinus borealis (GYLLENHAL, 1827)


やった!!\(^∀^)/
去年は確か採れてないから、2年振りの再会です。
やっぱクモマはカッコ良いぜ!
最後に採れてよかった(´ω`)


この後同じ木で1頭追加することが出来ました(^ω^)


寄り道で思わぬ成果が得られたところで、今度こそマタタビ掬い!
まずは朝にニセハムシハナが採れたところのマタタビを掬うと、早速1頭!
今度はちゃんとマタタビに来ていたようです。


さらに例の緑色の花を掬って立て続けに2頭、計3頭追加することが出来ました。






粘れば粘った分だけ採れそうな感じだったけど、そんなに一度にたくさん採る気はないし、
時間ももう4時過ぎなので、そろそろ帰ることに。
絶対渋滞はまるしね笑→案の定はまったorz


最近不調続きでしたが、今回は約1か月ぶりに目的の種類を採ることが出来ました!
しかも7頭も!こんなに採れるとは思わんかった笑

天気もそんなに良くない中で、ほんと幸運だったと思う!

ニセハムシハナだけでなくピドニアもそこそこ採れたのは嬉しかったな(´ω`)
やっぱ年に最低でも一度はピドニア採りに行かないとねww


最後になりましたが、情報提供してくださったeichanさん、
採集記を参考にさせていただいたびおすけさんに、
この場を借りてお礼申し上げます。

ありがとうございました。



採集結果

ニセハムシハナカミキリ、ピドニア各種、クモマハナカミキリ、
オダヒゲナガコバネカミキリ、シラホシカミキリ



By タイヤキ

(編集:take3)


この採集記は、昆虫研究会の某部員のブログ
『タイヤキの虫ブログ』より、

7/8 長野県某所 マタタビと亜高山

を、このHP用に編集したものです。

興味のある方はぜひ上記ブログをご覧ください。




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