(結果的に)自己犠牲な採集
(18.U.2012)
参加者:タイヤキ 父




今回のターゲットであるスズカオサムシはマヤサンオサムシの亜種です。
鈴鹿すずか山脈沿いの丘陵地帯に生息しています。


スズカオサ以外にも採りたいオサがあるため、早めの6時発。
おかげで渋滞に巻き込まれることも無く、1時間強で到着。


さ、さ、さ、寒いっ!!
なんか雪降ってるんだけど!
そんで2、3cm積もってんですけど!
おかげで雪道運転できたのは嬉しかったけどww


車を停め脇道に入ると、杉林に豊富な朽ち木。
崩すと早速クロナガが。




クロナガオサムシ Leptocarabus procerulus procerulus (Chaudoir, 1862)


オオクロナガであることを期待して持ち帰りましたが、
どうもタダクロナガのようです。


朽ち木一杯な状況を見て一瞬ホンマイマイに心が動きかけたものの、

今日の本命はスズカオサ。

崖を探して別の道に入ると、小規模な崖が。





調べていくと、足下にたまっていく土の中に金属光沢のある物体。

うぉ・・・?





うああああああorz

や、やってしまったああああ


クラッシャーしてしまったorz


とか言ってる間に父に先に出された( ´ Д ` )


タイヤキも何とか1頭目ゲット。




スズカオサムシ Carabus (Ohomopterus) maiyasanus suzukanus Ishikawa & Kubota, 1994


クラッシャーしてしまった1頭目が悔やまれますが、目標達成です。

・・・はやっ!w


その後もう1頭追加、もう1頭クラッシャーorz





今日クラッシャー率高いな・・・。

最近あんま崖掘りやってないから雑になってんのか?
ちなみにタイヤキが頑張って2頭採る間に父は6頭出していましたとさ。
タイヤキはどうもエンジンがかかるのが遅い・・・。


こんな雪が積もってるほどの山でやるのは体力的にも厳しいし、
そもそも丘陵地帯のオサなんだからこんな山じゃなくてもいいじゃんということで、

移動。

ちゃんと?丘陵地へ。


目的地についても雪が降っていました。
積もってないだけマシw


崖を崩すと、早速スズカが。





ここは濃いっぽい!


さらに調べていくと、大型のオサ。

おおっ!?





( ´ ; ω ; ` )


俺の馬鹿あああorz
オオオサだって採りたかったのに・・・。


もうクラッシャーしないように慎重に崩していくと、今度は小型のオサ。




ミナミヤマトオサムシ Carabus (Ohomopterus) yamato kinkimontanus Imura & Mizusawa, 2002


三重は東京じゃ採れない種類が多くいていいなあ( ^ ω ^ )


別の崖を調べると、スズカが出るわ出るわw


オオオサも出てきました。





チュウブオオオサムシ Carabus (Ohomopterus) dehaanii punctatostriatus Bates, 1873


この青色、素晴らしいね!
こっちをアオオサにするべきだったんじゃないかってたまに思うわww


越冬窩えっとうかの中にいるスズカオサも撮ることが出来ました。





ちなみにこんな崖です。





崖と言うか、斜面の一部が急になってて苔が生えてる場所。
ここはホントに苔を剥がしただけで出るほど浅い場所で越冬していました。


前の場所でも父は1か所からまとめて出してたし、
スズカはほんの一部分にまとまって越冬するらしい。

ヨウロウとかシズオカもそうだったし、オサ全般に言えることか?
ただアオオサとかはあんまそういう印象ないんだよなー。





スズカは十分採れたので、今度はスズカとヌノビキのハイブリッドを探すことに。


スズカとヌノビキは一部で生息域が接しており、その地域でハイブリ個体が出現しているのです。
ヌノビキはイワワキの亜種ね。


おそらくハイブリ帯であろう場所へ行ってみますが、
スズカの場所と違い崖が岩盤質で、良い崖が見つかりません。

良い崖があっても何故か出ない・・・。





何か所か調べましたが結局出ず、ターゲットをヌノビキに変更。
ハイブリは父にトラップで採ってもらおうww


ヌノビキのポイントは以前大発生の現場に出くわしたことがある場所で、
その後掘りでも出せている場所。
ただ、その時はまだ交尾片の出し方も知らなかったからちゃんとした標本がない・・・。


現地に着くと掘られた跡が。
見るからに良い崖が多いとこだし、そりゃ他の人も目付けるわなww


掘られてない場所も多く残っていました。





ピッケルで苔を剥がすと一発で出現。




ヌノビキオサムシ Carabus (Ohomopterus) iwawakianus narukawai Ishikawa et Kubota, 1995


よっしゃ!


最初に出てきたのは黒い個体。
赤い個体も出ました。





黒い個体はヤコンの可能性もありましたが、
交尾片を見る限りではヌノビキのようです。
・・・ぶっちゃけ言うとヤコンの方が欲しかったりもするww


ここでは他にチュウブオオやミナミヤマトを出し、計15頭採集。






帰宅後交尾片を出してスズカとヌノビキの比較。
外見だけだと(俺には)全く分からない2種ですが、

マヤサンはアオオサムシ種群、

イワワキはヤコンオサムシ種群

であるため、交尾片の形状が大きく異なります。


上がスズカ、下がヌノビキ。








スズカはアオオサやミカワのように細長い交尾片ですが、
ヌノビキはヤコンやオオオサのように短い交尾片です。

ハイブリだとスズカの交尾片を中途半端に短くしたようなのになる・・・らしい。

ハイブリ欲しいなあ。


今回はハイブリは出せなかったものの、
一番の目標だったスズカオサを採ることができて良かったです。

しかし寒かった・・・。

たぶん平均気温0度。
ずーっと雪降ってたし、車の温度計でMax3度くらいだしww
そのせいで風邪引いてマイマイ採りに行けなくなって・・・。

ちくしょうw



採集結果

スズカオサムシ、ヌノビキオサムシ、チュウブオオオサムシ、ミナミヤマトオサムシ、クロナガオサムシ



By タイヤキ

(編集:take3)


この採集記は、昆虫研究会の某部員のブログ
『タイヤキの虫ブログ』より、

2/18 三重県某所 (結果的に)自己犠牲な採集

を、このHP用に編集したものです。

興味のある方はぜひ上記ブログをご覧ください。





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