裏高尾のスギカミキリ
(22.V.2010)
参加者 大蛇、他特別ゲスト2人
スギカミキリ。
最も早い時期に出現し、体長約20mmと比較的大きなカミキリムシです。
黒地に鮮やかな4つの橙紋付きの洒落たヤツで、
実は前々から見てみたいと思っていました。
今回はこれを狙って裏高尾のいつもの場所に出撃です♪
ゲストとしてシャオリン氏・NEKISE氏にも声をかけ、合計3人で行ってまいりました。
駅から小一時間歩いて、目的地へ。
細い道なのですが、祝日だからか車の往来が絶えず結構気を遣いました(汗)
中央線を見下ろす位置にぽつりと一本生えているスギです。
樹皮が荒れていていい感じになっています。
さっそくみんなで樹皮下をチェックしました。
最初に声を挙げたのがNEKISE氏。
出てきたのはクルミハムシでした。
続いて、なかなかの美麗カメムシ。
ヨツモンカメムシ。
これはいらないそうなので大蛇が頂きました。ありがとう♪
他にはクサギカメムシやサシガメの一種が出現。
シャオリン氏が見つけたのは、チビタマムシの一種。
で、名前は? というツッコミはなしで(^^;)
僕には分かりませんです。
この後、次々に出てきました。
そして大蛇が手をかけた樹皮下には、スギカミキリが!!!
思わず歓声を上げてしまいました・・・
99.99パーセント偶然です。偶然に感謝。
さらに奥には羽脱孔と思われる穴も発見。
脂でテカってます。
言い忘れてましたが、スギカミキリはスギ・ヒノキの大害虫としても非常に有名です。
幼虫はスギ・ヒノキの樹皮下・材部を食べて成長しその結果、
寄生した樹木を弱らせたり枯らしたりする困りものです。
各地の林業関係者は手を焼いているそうな。
カメノコテントウ。
一年生の合宿の時山梨県でこれを初めて見て、
「こんなにも大きなテントウ虫がいるのか」
と新鮮な驚きを感じたものです。
あれからもう2年が経とうとしている訳です。何たること。
謎の繭(?)スギカミキリのもの?と思ったり思わなかったり。
写真からの同定ですが、
マダラフトヒゲナガゾウムシ?
チャマダラヒゲナガゾウムシのほうが近そうです。訂正します。
シャオリン氏の採集品です。
林道は、鬱蒼としたスギ林に続いています。
期待しつつ突入!!・・・あらら?
全然気配なし。虫がいないんでしょうか?
と思ってたらクチキムシが出た〜
蝶はたまに飛んでいました。
多い順に、テングチョウ、ルリシジミ、アカタテハ、コツバメ。
ルリシジミをNEKISE氏からもらいましたが、うまく展翅出来るかどうか・・・
登山客の方の話によれば、キチョウやルリタテハ、ミヤマセセリも出ているとのこと。
結局スギカミキリの追加は得られないまま引き揚げに。
「高尾のスギカミキリ」と銘打ったわりに収穫がしょぼくてすみませんです;
多少なりとも楽しんでくれたのなら良いのですが・・・
行き帰りの道中、お二人の採集談を聞かせて頂きましたが、
非常に新鮮に感じたし、僕自身の勉強にもなりました。
ヨコヤマヒゲナガ、イッシキキモン、アカジマトラといった各種カミキリムシの話では特に盛り上がり、
いつかは自分も!という思いを新たにしました。
もちろん他の虫に対するモチベーションもぐぐっと上がりました。
お二人とも本当にありがとうございました!
また一緒に採集行けることを楽しみにしておりますm(__)m
自宅にて。「一匹だけか・・・また採りに行かなくては」
By 大蛇