目指すはコルリ

(15.Y.2008)

参加者 NT氏、2shim氏、鈴木氏、大蛇




曇天の北府中。

一人の男がさっそうと府中刑務所の前を歩いて行く。

大学生にしてはやけにひょろい体格だ。
本来なら彼のような人を「もやし男」とでも言うのだろうが、
自分ではむしろ大蛇のようであると思っていた。


土曜日の今日になぜ彼がここ府中にいるのか、
それは昆研の活動で桧枝岐に採集に行くからだった。
今回の目標はコルリクワガタ。
大蛇はまだ見たことがない虫だ。

そして、言うまでもなく彼は今回の採集を待ち望んでいたのである。

新品のカメラを首からぶら下げ、
しっかりとした足取りで農工大へ向かう。



空は厚い雲に覆われ星ひとつ見えない。
あたりが闇に包まれ、全員が部室にそろうと、いよいよ出発だ。


桧枝岐では何が待ち受けているのだろう。
大いなる希望を胸に、大蛇は慣れ親しんだ農工大を後にした・・・




さて、前夜7時ごろに北府中を出発した我々は、
NT氏の運転により目的地に向かいました。

あまり意識がはっきりしておらず、会話の内容をよく覚えていないのですが、
にぼしの安否を気遣う会話が聞こえたような気がします。


目的地近くの道の駅に深夜1時ごろ到着し、
付近の探索をしたのち睡眠をとりました。

凍えるような寒さの中、先輩方はベンチに寝袋でした。
大蛇はテントを持っていったのですが、
メッシュのところから外気が直接入ってきて野宿同然でした。


翌朝4時に起床し、片づけをして5時に道の駅を出発。
目的地に着いたのはほぼ7時。




さあ、採集です。




2shim氏の採集っぷりはすごいです。
虫屋というのは本来こうでなくっちゃと思えてきます。

というのは、大蛇がぼうっとしている間にも、
どんどん葉っぱを掬っていくからです。


ここでは、アワフキムシのような昆虫が無数にいました。
幼虫も成虫もです。

交尾してるやつらも多く見受けられました。
2shim氏はここで一本のツノの生えたハナノミを採集し
嬉々として車中でも眺めていました。


・・・でも、コルリはどこにも見当たらない。


みんな黙々と採集する。
大蛇は黙々と撮影する。

その間にも刻々と時間は過ぎ、日は昇っていく。




イタドリハムシ




・・・暑い。しかもコルリは捕れない。
時期が早すぎたか?という声も。




セミ好きな大蛇だが今回初めて見るエゾハルゼミ。
ブナ林ならエゾハルゼミ、マツ林ならハルゼミらしい。

それに、ハルゼミならもっと黒っぽいとのことです。




マツシタトラカミキリ。




ドロハマキチョッキリ。




自動車にとまっていました。
ヤマキマダラヒカゲ




昼食はココ↓で買ったのですが、パン1個150円という高値が辛かったです。




まだ雪が残っている。




結局コルリクワガタは捕れなかったのですが、
気を取り直して土場採集に転換です。

さあ、採りましょうか!




アシナガバチの一種が巣を作っている。
暑いなかお疲れ様です。




いいですね〜
まばゆい輝きをもつミヤマカラスアゲハ。




シラホシカミキリ。




カナヘビ(?)


2shim氏がルリヒラタムシを捕ったのをきっかけに、大蛇もGET!

これで大蛇は目標達成です。
またこの辺りは木の種類が多いため、スイーピングにより
キモン、ブロイニング、ヘリグロベニ、ムネアカクロハナ、キスジトラなどなど、
一箇所で多くのカミキリを見ることができました。


移動して他の土場へ。

先輩が期待していたタマムシ採集ですが、
大蛇が先にヤマムツボシタマムシを採ることに成功。

しかし山中の土場なので虫数も多く…
キンケトラカミキリ。




ミドリカミキリ。




ウスバシロチョウ。




「原木展示・販売」=カミキリムシ取り放題、
ということでよろしいでしょうか?
では、捕らせていただきます!




カラカネハナカミキリ。




ゴマフカミキリ。




他にハネビロハナカミキリなど多数のカミキリムシが捕れました。


3時を回り、最後の土場に挑戦です。



ここではカラカネハナカミキリが多く見られました。


材と森と青空の色の組み合わせが気に入ったので撮りました。




帰り道にて、
めったにないという3つつながりの「ダンゴ」




最後はルリヒラタムシ。展足後ですが勘弁してくださいm(_ _)m
でも、青色の金属光沢がキレィですよね。
次の機会があれば生態写真も撮りたいです。




今回の採集では、コルリクワガタこそ捕れなかったものの、
数多くの光ものを採集でき、大蛇個人としてはまあまあの成果を上げることができました。

思う存分採集が楽しめた反面、反省すべき点もありました。

持っていったテント・寝袋が薄っぺらくて夜は寒かったこと。
遠征先で物価が高いのにほとんど食べ物を準備しなかったこと。

来年はこの点に注意してもっと快適な採集をしようと思います。

最後になりましたが、ひとりで往復の自動車を運転してくださったNT氏、お疲れ様でした。

今後の採集も期待します。



ちなみにさきのハナノミは、後日部室でタケウチトゲアワフキと判明。。。2shim氏ややへこみ。


By大蛇


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