奥多摩の巻

(27.X.2007)

参加者 ペプチドグリカンA、キヲタ、2shim



 本日はペプチドグリカンA、キヲタ、2shimの3人による出撃である。行き先は奥多摩。1年生の2shimにとっては初めての奥多摩。奥多摩で採集するときは、いろんな理由で比較的長時間歩く事になる。疲れる。虫が採れない時などは疲れが倍増する。酒を飲むことでしか癒されないこの疲れは、部員の誰もが一度は体験する。今日は1年生のためにも狙いの虫を是非とも採集しなくては。

 奥多摩駅からバスに乗り込み、東日原バス停へ到着。降車の際には、キヲタが三沢顔負けのエルボーでバス内の非常ベルを豪快に鳴らしてしまう。ウザかった。

 天気は晴れ。気温も23℃となかなか採集日和である。東日原駅バス停から歩いて本日の採集ポイントである林道を目指す。狙いはヨコヤマトラカミキリとミヤマカラスアゲハ。いずれも虫屋の間では人気が高い種である。

 あまり日が当たっていない場所ではあったが、さっそく皆で花掬いに挑戦。ヒメハナカミキリやらコメツキムシやらを採集し、2shimの毒瓶は早くも佃煮の予感を感じさせる。キヲタはヒゲナガオトシブミを採集し、2shimにプレゼント。優しい先輩の一面を覗かせるキヲタ。現在会長を務めるアラカワヘッドに万が一の事あれば、「次期会長になるのはオレだ!」と豪語するほど、頼もしい男である。たぶん。

 林道を進んでいくと、キヲタが飛翔中のオオセンチコガネを採集。きっとキヲタの放つコスモに誘引されたに違いない。緑色がかった、なかなか渋い色をした個体だ。大型甲虫を仕留めたところでテンションもアップ。直後には2shimがミヤマカラスアゲハを採集し、ペプAよりも慣れた手つきで三角紙に収めていたのが印象的であった。

 高いところに位置する花に関しては、基本的には掬ってみるのが手っ取り早い。低いところに位置する花に関しては、網を構えつつ、もしくは下に受けつつルッキングしながら採集したほうが採集効率は良い。そんなこんなで林道脇のヤブデマリの花を皆でルッキングしていた。ヒラタハナムグリがいたとかどうとか話していた時、ペプAに戦慄が走る。目の前にある葉の上に、ちょこんとその虫はいた。2shimに手伝ってもらいつつ、しっかり採集。クロサワヘリグロハナカミキリであった。

 その後も2shimを筆頭に多くの昆虫を採集。サカハチチョウなどは嫌というほどいるし、花を掬えばヒメハナカミキリ、ジョウカイボン、その他微小昆虫などが採集できた。どうやらカミキリムシがお気に入りらしい2shimは実にたくさんの甲虫を採集していた。意外や意外、なかなかポテンシャルが高そうだ。というより、実際に高かった。キヲタと互角以上。やはり只者ではない。

 採集中には、ミヤマカラスアゲハ狙いの蝶屋さんに何人かお会いしたが、バイクが多くてあまり林道に飛んでこないとの事。確かに言われれば、車やバイクはかなり林道に出入りしていた。そのせいもあってか、ミヤマカラスアゲハと追いかけっこをするチャンスは少なく、キヲタはドタバタと猛ダッシュするも、ネットイン後に逃げられる。2shimはコミスジをネットインしたままミヤマカラスアゲハ(?)を狙ったが、結局逃げられ、ネットの中にはコミスジの姿はなかった。『二蝶を追う者は一蝶をも得ず』、そんな感じ。

 帰り際、先輩らが見向きもしなかった林道脇の放置材にて、2shimがシロトラカミキリ、そしてヤツボシハナカミキリを採集。きっと彼の目にはスカウター機能があるに違いない。毒瓶がさらににぎやかになっていた。

     

 とまぁ、採集成果は以上のような感じで、ミヤマカラスアゲハは採集できたものの、ヨコヤマトラカミキリは採集はおろか、見ることすら叶わなかった。それでもたくさんの昆虫を採集でき、疲れ倍増だけはなんとか免れた。この調子で今シーズンもたくさんの昆虫達と出会いたい、そんな一日だった。




By “マダニに刺された”ペプチドグリカンA



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