三浦半島カクレミノめぐり

(23.].2004)

参加者 Genka、ヤスシ、えいじ


カミキリムシには野外で成虫越冬するものが何種類かいます。

その中で一番有名なのがタテジマカミキリです。

カクレミノやヤマウコギ、ハリギリなどが生活の場です。

寒くなってくると枝をかじってボート状のくぼみを作り、

そのくぼみにはまり枝と一体化して春がくるのを待ちます。

今回はカクレミノが多い三浦半島へ3人で行ってきました。


朝9時30分に3人が三浦半島某所に集合し、

カクレミノが多い山へと進みます。

森の中に入るとまもなくカクレミノが見つかりました。

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葉が「隠れ蓑」のようであるとか、

葉が茂っていて隠れることができることから

カクレミノという名前がついているそうです。

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樹皮や葉の形・色・光沢などを確認して、

道沿いのカクレミノをひたすら見回ります。

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このように枝が途中で切られているところに

タテジマカミキリの幼虫は潜っています。

幼虫はわりと簡単に見つかるのですが

成虫はなかなかみつかりません。

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気分転換に枯葉を叩いたらカマキリが落ちてきました。

成虫でも体長約2センチ、日本最小のヒナカマキリです。

森の中に住んでいるので探さないとみつかりません。

タテジマカミキリは1匹も見つからないまま

昼食の時間になってしまいました。

やや開けた場所で昼食を食べ、

しばらくしてから再び探索開始です。

だいぶ探した頃、成虫発見への有力な手がかりがみつかりました。

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成虫が羽化脱出した後の孔です。

まだ新しい孔なので、成虫は確実に出現しているようです。

そして、ついに急斜面に生えたカクレミノで

1匹目の成虫を発見しました。

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足場が悪いため手ブレがひどいですが、

矢印の先にタテジマカミキリがしがみついています。

さらにもう1匹同じ木についていましたが

撮影のために近づいたところ落下し逃げました。

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最初に見つけた1匹を採集して地面に置いて撮影しました。

採集0匹という結果は避けられたのでほっとします。

しばらくすると、今度はヤスシから採れたという電話がきました。

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確かにタテジマカミキリです。

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「すごいなぁ。どこで採れたの?」「あれ、あの木だよ。」

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中央の、わずか30センチほどの木にいたそうです。

再びカクレミノを探しながら進むと

今度は道沿いの高さ2.5メートルほどの木で発見しました。

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高さ約2メートルの枝にしがみついていて、

ゆすってもなかなか落ちてきませんでした。

さらに、約30メートルほど進んだところに

カクレミノがあったので見てみると

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またいました。

高さ50センチくらいの木です。

これが本日最大の個体になりました。

この辺りはタテジマカミキリの密度が高い

ということで、皆どんどん道を外れて

カクレミノを探しまわります。

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カクレミノを発見すると、

ヤブなど気にせず突入するヤスシ。

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いつのまにかキノコ虫採集に夢中になるえいじ。

キノコ虫2種をキノコとともに持ち帰っていました。

その後、タテジマカミキリの追加発見はなく、

麓に下りてきました。

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久々に狙った虫を自力で採集できて良かったです。

あと、低い山でそれなりに自然も豊かな場所であり

休日ということもあってハイカーが多かったです。



By Genka



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