柳沢峠材採集

(2.].2004)

参加者 Genka


2週間前、5人でコブヤハズ採集で訪れた場所です。

その時は途中で山道が3つに分かれていたので

それぞれ別の道を進んで探索をしていました。

私が進んだ道には台風によるモミの落枝がありました。

カミキリムシの食痕があり、切り出して持ち帰ろうと思ったのですが

集合時間が迫っていたので断念しました。

今回はその落枝を回収するとともに、

コブヤハズに再挑戦してきました。


朝、塩山駅からバスで大菩薩登山口へ。

9時前に終点に着き、ここから歩いて峠を目指します。

側溝を見ながら進み、クロナガオサムシ1♀採集。

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日当たりの良い杭に、アブが止まっていました。

ハタケヤマヒゲボソムシヒキだと思います。

峠に着くまでは網を出さないと決め、

車に何度もおびえながら、2時間歩いて峠に着きました。

外灯を見回りますが、期待していたガはいませんでした。

休む間もなく、早速山道に突入です。

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2週間前と同様に、枯葉を見つけては叩きますが

落ちてくるのは決まった種類のみ。

コアリガタハネカクシ、モリヒラタゴミムシ類、

ハサミムシ、クモ、などなど。

コブヤハズは全くいません。

途中、立ち枯れを見つけてのぞいてみると、

無数のハネカクシがキノコに群がっていました。

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名前はなんでしょう?

枯葉やササを叩きつつ、落枝がある所に着きました。

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枝に膨らんでいる部分が何ヶ所か見られます。

本当に入っているか1ヶ所だけ削ってみると

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カミキリムシの幼虫が入っています。

残りは削らずに枝ごと切って持ち帰ります。

ここからしばらくはウラジロモミが多く生えています。

しかし、新しい落枝となるとなかなか見つかりません。

枯葉を見つけてはビーティングしながら進みます。

20041002yanagisawa06.jpg

しばらく進んで、見晴らし台で一休みします。

20041002yanagisawa07.jpg

多摩川源流部の山々です。

少し休憩したのち、山道の入り口を目指して

行きとは違う道を進みます。

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ビーティングを続けますが、お馴染みの虫しか落ちてきません。

枯葉叩きにもだいぶ飽きてきた頃、

やや日陰になっていて湿った場所に出ました。

あたりに落ちている朽木を何気なく拾ってみると、

コルリクワガタの産卵マークがついていました。

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ちゃんと幼虫も入っていました。

これも持ち帰ることにしました。

さらに枯葉を叩きながら進むと、

今度はヤマブドウの枯蔓が落ちていました。

親指くらいの太さの部分を割ってみると、

中心部に食痕がありました。

それをたどるように割っていくと、

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カミキリムシの蛹がビーティングネットに転げ落ちました。

もしかしてハセガワトラカミキリか?

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その後も、ハリギリの材を割ったらカミキリムシ幼虫が出てきて

ジュウニキボシかネジロかカエデノヘリグロハナか

わからないけれども袋に詰めました。

入り口に戻ってきて時計を見ると15時前でした。

約4時間山道を歩き回ったわけですが、

すれ違った人は5人ほど。

とても静かな場所でした。

ビーティングも絶えずやっていたのですが

コブヤハズはとうとう落ちてきませんでした。


峠のトイレの前で休憩しながら今日の成果を確認します。

この前発見したモミ落枝からカミキリムシ幼虫を採集できました。

おまけにハセガワトラカミキリらしき蛹まで採集してしまいました。

他にはコルリクワガタ幼虫、ハリギリの枯れ枝など。

コブヤハズは採れなかったけれど、

まあ満足できる結果です。

そして、このあと徒歩2時間の下り坂が待っていたのでした。



By Genka



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