与那国島単独採集

〜与那国島編〜

(28.Z〜2.[.2004)

参加者 Genka



さあ、いよいよ憧れの与那国島での採集生活が始まります。

8/2に石垣島行きのフェリーが出るので

それまでの5日間でやれるだけのことをやります。

島での交通は初日は自転車を使いましたが

疲れて気力が減るため2日目からは原付にしました。

まずは本命のノブオオオアオコメツキ(以下ノブオと略)を狙いに山へ。

道の脇のイヌビワになにやら食痕が見えたのでのぞくと、

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イツホシシロカミキリが食事中でした。

イヌビワを見て葉に丸い穴があいていれば大抵います。

ノブオを探し回るのですがなかなか姿を現しません。

花に来るという情報を事前に得ていたのですが

肝心の花がないので相当苦戦しました。

3日目になって、ある場所である時間になると

多くの個体が飛び回ることを偶然発見し、

楽に採集することができました。

20040728yonaguni02.jpg

これがノブオです。

そのうち、生態写真を撮影するチャンスが訪れました。

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木の枝に止まっているのを偶然発見したのです。

何枚か撮影し、もっといい角度で撮ろうとカメラを動かしたら

レンズが枝にあたり、ノブオは落下してしまいました。

20040728yonaguni04.jpg

与那国島の強烈な日差しの下で、

まばゆいばかりの輝きを放っています。

手でつかむと、他のコメツキムシと同様に

体を動かしてパチパチと音を立てます。

目的のノブオを得てからは、カミキリムシを探しますが

なかなか見つかりません。

6月〜7月がベストシーズンのようです。

20040728yonaguni05.jpg

これはヨナグニゴマダラカミキリです。

飛翔中の所を発見し、ネットインしました。

あとはカミキリムシの幼虫が入った枯れ木をいくつか持ち帰り

羽化してくるのを待つことにしました。

次はチョウです。台風が過ぎた後なので

東南アジアから迷蝶が飛ばされてきてないかと期待してましたが

そう甘くはありませんでした。

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シロミスジです。

山頂ではシロミスジ、アオスジアゲハ、メスアカムラサキなどが

縄張り争いを繰り広げていました。

夕方、もうそろそろ夕食なので帰ろうとしたとき

大きい鳥の糞みたいなものが葉についているのが見えたので

近寄ってよく見てみると

20040728yonaguni07.jpg

コウトウシロシタセセリでした。

与那国島では珍しいそうです。

採集の合間にもいくつか昆虫の写真を撮りました。

20040728yonaguni08.jpg

ベッコウチョウトンボ(オキナワチョウトンボ)です。

他のトンボと縄張り争いをしていました。

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タイワンウチワヤンマです。

こちらは近づくと逃げるためなかなかうまく撮れませんでした。

日差しが東京とは比べ物にならないため

採集し続けていると倒れてしまうので

時々休みながら写真を撮ったりしてました。

最後は、水生昆虫です。

コガタノゲンゴロウなど「どこにでもいる」と

言われてはいたのですが、最終日までまったく発見できず。

「こうなったらどこでもいいからすくってみよう」と、

今にも干上がりそうな水溜りをすくってみると、

トビイロゲンゴロウが、コガタノゲンゴロウが、コガタガムシが、

次から次へと入ってくるではないですか。

20040728yonaguni10.jpg

水中を泳ぐ姿まで見られます。

これはトビイロゲンゴロウです。

実はこの写真を撮る前にカメラが故障してしまったため

ピントが合わずなかなか苦労しました。

さらにすくい続けるとエサキタイコウチ(与那国島のみ分布)まで

入ってしまいました。

20040728yonaguni11.jpg

この大きさで成虫です。ちゃんと翅もあります。

あまりのうれしさで生体写真を撮り忘れてしまいました。

採集した水生昆虫は、必要な数だけ確保して

残りは逃がしました。

最終日になって主な目的は達成したので

あとは石垣島に戻って、

コゲチャトゲフチオオウスバカミキリという

巨大なカミキリムシを外灯で待ち伏せするだけです。

与那国島を去る前に、山の頂上からの景色をどうぞ。

20040728yonaguni12.jpg 20040728yonaguni13.jpg

またいつか来たときに、同じ風景でありますように。



石垣島へ



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